高安城(たかやすのき)生駒山地の南端、大阪府八尾市と奈良県生駒郡の境
663年の白村江の戦いで敗れた大和朝廷が唐・新羅などの侵攻に備えて構築した古代山城(朝鮮式山城)の一つで667年につくられたとされる。奈良県生駒郡平群町と大阪府八尾市にまたがっており、戦国時代の高安城も同様地域にあった。
日本書紀の天智天皇6年条に、「倭国の高安城・讃吉国の山田郡の屋嶋城・対馬国の金田城を築く」との記述がある。城は34年間維持され、大宝元年(701年)に廃城となったらしい。位置的に見ると、飛鳥の地を守る最後の砦といえよう。
平成11年に、7箇所から城壁とみられる遺構が発見され、日本書紀の記述の裏付けがなされた。(年代に関しては詳細は不明)