黒塚古墳(くろづかこふん)天理市柳本町
三角縁神獣鏡が33面も出土した3世紀末~4世紀頃の前方後円墳(全長約130m、後円部径約72m)。鏡の他に刀剣類や鉄鏃・小札(こざね)・用途不明の鉄製品などが出土している。
後円部の埋葬施設は竪穴式石室で、内法長約8.3メートル、北小口幅0.9メートル、高さ約1.7メートルある。
現在は、天理市によって整備が行われ、柳本公園となっており、隣接して「天理市立黒塚古墳展示館」が設けられ「竪穴式石室」の復元模型などが展示されている。
周辺には行燈山古墳 (崇神天皇陵とされる)、渋谷向山古墳 (景行天皇陵とされる)などがあり、4世紀ごろの倭国の様子を知る貴重な遺跡といえる。
卑弥呼が魏からもらった鏡ではないかという説もでたが、三角縁神獣鏡は国内製である可能性も高い。