鳥居原狐塚古墳(とりいばらきつねづかこふん)山梨県市川三郷町大塚
径18mの円墳で竪穴式石室で、内部には朱が塗布されている。(弥生時代)
副葬品として内行花文鏡、舶載の神獣鏡(呉の赤烏元年紀年銘鏡:国宝・重要文化財)、滑石製臼玉、鉄刀、鉄剣などがある。
なかでも赤烏元年(呉の年号:238年)の銘が刻まれた鏡が出土しており、魏志倭人伝には倭の魏への朝貢が描かれるが、このように記録に残らない交易は日本各地で行われていたという証であり注目される。
赤烏年号の鏡は宝塚市の安倉高塚古墳でも発見されている。
内区に四神四獣を配している。四神像は立・坐像の各二つがあり、四獣と交互におかれている。その外辺にある半円・方格内には「□□王天□□月」を、外区には右廻りで「赤烏元年五月廿五日□□□□□□百〓□□□□君侯□□□□萬年」の鋳出銘がめぐる。