三内丸山(さんないまるやま)遺跡
約5500年前~4000年前の縄文時代の集落跡で、定住生活が長期間に継続され、従来の縄文文化にはない特色が見られ、採取活動だけではなく集落の周辺に堅果類の樹木を多数植栽してた。
大型竪穴住居が10棟以上、約780軒にもおよぶ住居跡、さらに祭祀用に使われたと思われる大型掘立柱建物が存在したと想定されている。
膨大な量の縄文土器、石器、土偶、土・石の装身具などが見つかり、他の地域から運ばれたヒスイや黒曜石なども出土しており、広域な交易を行っていたことがうかがえる。出土品の合計は 1,958点にものぼる。(2013年時点)
青森県は途中まで進めていた野球場の建設工事を即時中止し、遺跡の永久保存と活用を決定。平成12年11月24日、三内丸山遺跡は遺跡の国宝と言うべき特別史跡に指定。
遺跡の周囲には「縄文時遊館」「さんまるミュージアム」など展示施設も充実しており、遺跡跡には住居群、倉庫群のほか、シンボル的な3層の掘立柱建物など多数再現されている。
作家の司馬遼太郎はその著書の「街道をゆく」シリーズの中で、「北のまほろば」とタイトルをつけて”縄文のイメージを根底から覆すほどの鮮烈さとその豊かさ”を綴っている。