地蔵田遺跡(じぞうでんいせき)
旧石器時代、縄文時代、弥生時代の複合遺跡である。
集落の周囲を木柵で楕円形に囲み、その周辺に墓域や捨て場を設けている。
木柵で囲まれた弥生時代前期の集落跡はきわめて資料価値が高く、東北地方の稲作農耕の開始期の特定に重要な役割を果たすとして約6,046m2が文化庁により国史跡として指定された。(竪穴住居跡4軒、木柵跡3条、土器棺墓25基、土壙墓51基)
出土した土器の中には、北九州地方の影響を受けた遠賀川系土器も含まれ、広い交流があったことがうかがえる。
現在は「弥生っこ村」として、竪穴住居3軒と、周りを囲んだ木柵、土器棺墓などが復元されている。