大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)
百舌鳥古墳群に存在する日本最大の前方後円墳(大阪府堺市堺区大仙町)。後円部直径が249メートル、前方部の長さが237メートル、全長は840メートルとされる。(墳丘は486m)仁徳天皇陵として広く認知されているが実証はされておらず、大仙陵古墳が正式な呼称となっている。
採集されている円筒埴輪や須恵器の特徴から5世紀前半から半ばに築造されたものと考えられている。
アメリカのボストン美術館に仁徳天皇陵出土とされている銅鏡や環頭大刀などが収蔵されている。百済の武寧王陵(在位502年 – 523年)からも同種の鏡が発掘されており、朝鮮や中国との関係が注目される。
考古学的には仁徳天皇陵であることに否定的な見解もあるが、宮内庁が調査のための発掘を認めていないため真偽は定かではない。