御所ヶ谷神籠石(ごしょがたにこうごいし)
福岡県行橋市、京都郡の御所ヶ岳(標高246.9メートル)の山麓一帯にかけ外周3キロメートルにわたり切り石と土塁をめぐらせた古代の山城跡。(築造年代は不明)
門跡七ヶ所、列石十ヶ所などが確認されており、神籠石の中でも、規模と保存状態が良い。中門には花崗岩の切石を巧みに積み上げ排水口を設けた巨大な石塁がある。
景行天皇が熊襲征伐の際に、この地に立ち寄ったと伝えられ、尾根には景行神社がひっそりと鎮座している。一説によると天皇が仮宮をたてたので京都郡(みやこぐん)と呼ぶようになったそうである。
神籠石の土塁は、朝鮮半島から伝わった版築という方法でつくられている。この方法は大宰府近くにある水城などの土塁を築く工法と同じである。