雷神山古墳(らいじんやまこふん) 宮城県名取市
東北では、現在確認されている最も大きい前方後円墳である。(全長168メートル)
出土した「底部穿孔二重口縁壺形土器」の特徴からみて、古墳時代前期後半に位置づけられ、古墳の築造は4世紀後半と推測される。
埋葬施設などは調査が実施されておらず、不明だが、この時期の東日本全体を見ても最大規模であることから、かなり有力な勢力がこの地にあったことが想像される。
また周辺地域には、今熊野遺跡、西野田遺跡、野田山遺跡、十三塚遺跡などがあり、未調査なエリアが多く、つながりなどは不明。
墳丘上に雷神様を祀った祠があったことから雷神山と呼ばれるようになった。