妻木晩田遺跡(むきばんだいせき)
鳥取県米子市・西伯郡大山町にまたがる弥生時代中期末(西暦1世紀前半)~古墳時代前期にかけての集落跡。遺跡の面積は156ヘクタールと国内最大級。(鳥取県立むきばんだ史跡公園として整備されている)
竪穴住居跡420棟以上、掘立柱建物跡500棟以上、四隅突出型墳丘墓などの墳墓34基や、環壕、鉄器類200点などが発見されている。まだ全体の1/10程度しか発掘されておらず今後の調査が期待される。
最盛期を迎えるのは弥生時代後期後葉(2世紀後半)であり、以後古墳時代の初め頃には住まいがほとんど見られなくなる。鳥取県気高郡青谷町の青谷上寺地遺跡では弥生時代後期の100人分を超える約5,300点の人骨が見つかり、110点の人骨に殺傷痕が見られ、「魏志倭人伝」にあった倭国の戦乱がこの地域でも起きていたのか。
出雲王朝、邪馬台国との関係性が注目される。