平原遺跡(ひらばるいせき)
昭和40年に行われた発掘調査で、銅鏡40面やガラス玉、勾玉、メノウ製管玉、素環頭大刀(鉄刀)、鉄器などの出土品が多数出土している。なかでも内行花文鏡は直径が46.5cmもあり、現時点では日本で最大の銅鏡である。(八咫の鏡)
天皇家に伝わる三種の神器である鏡、勾玉、剣のすべてが出土している点も注目され、卑弥呼は伊都国出身で、その生誕地に埋葬されたのではないかという説もでている。
遺構は東西18m、南北14mの長方形の方形周溝墓で、弥生時代から古墳時代にかけての遺構であるとされ、魏志倭人伝に出てくる「伊都国」の王墓とされ、女王の国(邪馬台国)より以北の諸国を監察する「一大率」もこの地にあったようだ。出土品から1号墓は女性、2号墓は男性ではないかと言われている。
出土品は伊都国歴史博物館に展示されている。
現在は平原歴史公園として整備され、出土品の説明板やベンチを設置され、秋にはコスモがきれに咲き誇る。遺跡は1号墓の跡がわずかに確認できるだけとなっている。