箸墓古墳(はしはかこふん)奈良県桜井市
前方後円墳のうち最も古いとされ、4世紀から3世紀と想定されている。全長280メートル。
日本書紀などには第7代孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと )の墓とされている。
倭迹迹日百襲姫命のもとに「三輪の大物主の神」が通っていたが、姿をみせないので、貴いお姿を拝ませて欲しいと頼むと、「明朝、櫛笥の中にはいっているから、よく見るがいい」と言って、翌日、姫命が覗くと、中には蛇が入っていた。姫命は驚き、声を立てて泣いていると、大物主の神は「恥をかかせた」といって、大空を飛んで三輪山の方へ帰って行った。姫命は公開して、箸で陰部を突いて死んだ。という説話が日本書紀にある。
則ち箸に陰(ほと)を憧(つ)きて薨(かむさ)りましぬ。乃ち大市に葬りまつる。故、時人、其の墓を号けて、箸墓と謂ふ。
現在は宮内庁により、研究者などの墳丘へ立ち入りが禁止されている。
一部には、卑弥呼の墓だとする説もある。(卑弥呼の時代に前方後円墳があったのか?)